2019.02.06 Wed
ロケーションフォト

結婚式や披露宴当日は朝からなにかと忙しく、記念写真を残す時間がなかなか取れないものです。ゆっくりと時間が取れるときに前撮りをして、納得のいく記念写真をしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。前撮りであれば思い切って、結婚式を挙げる場所とは別のロケーションでの撮影もいいでしょう。国内であればおすすめの場所は京都です。昔ながらの格式高い神社仏閣、情緒たっぷりの石畳、桜や紅葉の名所など、京都には記念写真にふさわしい撮影スポットが数多くあります。街のいたるところが絵になる京都ですが、このコラムでは特にその中から前撮りにおすすめの撮影スポットを紹介します。
結婚式や披露宴ではウェディングドレスを着るので、前撮りではがらりと雰囲気を変えて和装で撮影したいという人も多いのではないでしょうか。実際、前撮りをする女性に人気なのは色打掛です。白無垢と合わせると、半数以上が和装を選ぶという傾向があります。和装は洋装と比べるとなかなか着用の機会がめぐってきません。やはり日本人として、前撮りできちんとした和装の記念写真を残しておきたいと思う人が多いのでしょう。
和装で撮影を行う場合、京都ほどふさわしい場所はないのではないでしょうか。昔ながらの日本らしい白無垢や色打掛に合う場所というと現代ではなかなか探すのも難しくなっています。しかし、京都の歴史的な建造物の前であればそういった和装も自然に溶け込み、日本を代表するような美しい四季の風景がさらに装いを引き立ててくれることでしょう。
前撮りであれば慌ただしい時間の制約を受けることなく、体調も整えたうえで、ゆっくりと撮影ができます。希望する場合は、自分の気に入った複数の場所で希望に沿ったカットを残すこともできます。もちろん洋装での撮影に向いている場所もありますので、和洋装のプランというのもいいかもしれません。ここからは、前撮りの撮影に向いているスポットについて、特徴や魅力について具体的に紹介していきます。
まずは、日本を代表する花街の祇園です。八坂神社からのびる四条通、それと交差する花見小路界隈が祇園と呼ばれる場所です。エリアとしては小さめですが、歌舞伎劇場の南座、祇園会館もあり、出勤前の舞妓さんや芸妓さんを見かけることもあります。日本らしいあでやかな花街の雰囲気がぐっと濃縮されたエリアといえるでしょう。
中でも、祇園町と呼ばれるエリアは、伝統ある茶屋や料亭が立ち並び、格子戸の続く家並に石畳と、たいへん風情があります。特に、花見小道から白川南通の巽橋まで続く、はんなりとした小道はまさに絶好の撮影スポットといえます。早朝の明るい爽やかな空気の中で撮影するのも良いですし、少し日が落ちてきて辺りに灯りがうるみはじめる時間帯も独特の雰囲気が出ます。和装で歩くとたいへん絵になり、まさに和装のためのエリアといっても過言ではないでしょう。巽橋のすぐ近くには、舞妓さんや芸妓さんたちが芸事の上達を願って訪れる辰巳大明神もあります。また、東大路通りから大和大路通りまでの新橋通りも、昔ながらの町屋と石畳が美しい場所です。
また、比較的近くに迫力のある三門で知られる知恩院、桜で有名な円山公園、秀吉の妻のねねが建立した高台寺もありますので、観光も楽しめます。撮影に適した春や初夏の時期はもちろん、秋には祇園をどりも開催されるなど町全体が一段とつややかな雰囲気に包まれます。雪化粧の祇園町というのも映画のような雰囲気が出ます。四季ごとの風情ある景色も楽しめる祇園は、和装での前撮りにぴったりの場所といえるでしょう。
祇園は京都駅から市バスで約20分ほどです。アクセスがよく、他県からでも行きやすい場所にあります。京都で撮影を行う場合は、ぜひ候補として組み込んでおきたいスポットです。
京都で前撮りをするならば、やはり嵐山と渡月橋のエリアも外せない場所のひとつです。渡月橋を中心に大堰川、保津川、そして桂川と3つの川が広がり、背景には四季折々の情緒豊かな山々が立ち並びます。渡月橋というロマンチックな名前ですが、鎌倉時代の天皇が満月の夜に舟遊びの最中に船から渡月橋を眺めた際、「月が橋を渡るように見えたこと」に由来するといわれています。かつての天皇をうならせるほどに美しく雰囲気のある場所であったことの証といえるでしょう。
特に、渡月橋の上に並ぶのも絵になりますし、川沿いに下りて嵐山を背景に渡月橋を入れる角度もおすすめです。加えて、コマーシャルやドラマなどでもたびたび使われている嵯峨野の竹林の歩道で撮影するのもいいでしょう。木漏れ日が優しい落ち着いた雰囲気の撮影スポットです。竹は枯れることがないので、一年中青々しい緑を保っており、オールシーズン、撮影に適しています。京都の夏はたいへん暑いことで有名ですが、竹林の歩道では天に向かってそびえるような背の高い竹林が影を作ってくれるため夏でもひんやりとしています。夏の時期に和装姿で美しい写真を残すには、おすすめの場所といえるでしょう。色打掛もよいですし、竹の青が白無垢地の純真さを引き立ててくれます。竹林の中には、野上神社といって縁結びにご利益のある神社もあり、小ぶりですが雰囲気のいい撮影スポットです。
また、京都では毎年12月に「嵐山花灯路」といって、灯りといけばなを組み合わせたライトアップイベントが開催され、冬の京都を代表する風物詩になっています。京都を代表する神社や歴史的建造物を青や緑など色鮮やかなライトで照らしたり、あるいは街並みや散策路を温かみのある路地行灯で照らしたりと、エリア一帯が幻想的で神秘的な雰囲気に包まれます。渡月橋や竹林の小道もライトの演出によってふだんとは違った雰囲気を醸し出します。夜の撮影にはなりますが、こういったイベントのタイミングを利用することもひとつのアイデアです。
嵐山と渡月橋のエリアもまた、四季折々の風情によって雰囲気をがらりと変えます。春の豪華絢爛な桜はもちろん、新緑まぶしい初夏ほど竹林の青々しさが生える季節もないでしょう。平安時代から紅葉の美しさで名高いスポットでもあります。あちらこちらに小雪が舞い始める初冬の落ち着いた雰囲気もおすすめです。底冷えの寒さによって新郎新婦が自然に寄り添えるということもあるでしょう。川辺は、特に春夏などは燦々と日光が降り注ぎます。逆光を避けるのであれば、朝方か夕方の時間帯を選びましょう。
嵐山は京都駅からは電車で40分ほど離れた場所にあります。また、紅葉などのシーズンには多くの観光客が集まるため、混雑も予想されます。1日の中で、ほかにも複数場所で撮影を予定している場合は、移動時間なども含めて余裕をもった時間配分にするほうがいいでしょう。ほかの観光客の映り込みを減らすためには、人の少ない早朝の時間を選ぶなどの工夫も必要な場合があります。
京都は数々の名庭でも知られますが、日本庭園での前撮りも人気を集めています。樹齢100年の杉の木がある日本庭園は、落ち着いた和の風情で新郎新婦をやわらかく包んでくれることでしょう。また、豪華絢爛な庭園は、華やかな花嫁の和装にぴったりの撮影場所です。
伝統ある日本家屋や茶室の前、屋内、池の横、赤い太鼓橋の上など、撮影場所には事欠きません。建物と緑のバランス比率を変えたり、アップではなく緑や池などをバックに奥行きのある構図にしたりすることでも、写真の仕上がりが変わってきます。ひとつの場所でまったく異なる雰囲気の撮影ができるのが、日本庭園で前撮りを行う一番のメリットといえるでしょう。
撮影というとどうしてもカメラを前に緊張して、普段よりも固い顔になってしまうことがあります。しかし、広大な日本庭園では、美しい木々や草木、池の鯉などを愛でながら、プライベート感覚でゆったりと撮影できるのが魅力です。まずは、新郎新婦で話しながら散歩しているところを撮影してもらうなどして緊張を解いていくことで、かしこまった雰囲気ではなく、より自然な表情を残すことができます。和傘などのアイテムを使用して和の雰囲気を演出してみるのもいいでしょう。
日本庭園は和装でのオールシーズンの撮影に適しています。春は桜をはじめ花々も美しく、門出の写真にはぴったりの時期です。夏には心地よい木陰も多いので、暑さとの闘いである和装での撮影でも比較的快適に進められます。花嫁の色打掛がより一層引き立つのは紅葉の時期でしょう。あちこちに雪が積もっている景色に和装というのもまた風情があるものです。
鴨川もまた、日本の四季を感じられる絶好の前撮りスポットです。京都市内を南北に流れる約33kmの川に沿って、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、そして冬景色と四季折々の姿をみせます。自然豊かな落ち着いた佇まいで、京都繁華街の喧騒に疲れた観光客、また住人たちの憩いの場所にもなっています。自然に癒されながら、澄んだ空の青の下で清々しい写真を撮影できるでしょう。できるだけ河川敷が広く、周囲に高い建物のない場所を選ぶと、より奥行きのある仕上がりになります。
自然あふれる鴨川エリアは、和装だけでなく洋装もよく映えるスポットです。和の雰囲気が特に強いという場所ではありませんので、ウエディングドレスやカラードレスでもいいでしょう。場所を変えて数カット撮る場合、ほかの場所では和装であったからここでは洋装にするというのも良いアイデアです。
初夏から夏にかけては、京都の風物詩である川床が楽しめます。川床の歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。江戸中期には約400件の川床が作られたともいわれ、今でも料亭や茶屋が川の上や、屋外で川のよく見える位置に座敷を設けて料理などを振る舞っています。撮影が終わった後などで、昔と変わらない納涼を楽しんでみるのもいいでしょう。また、川沿いにはカフェも多く、現代版の川床さながら気軽に飲み物を楽しむこともできます。京都市内にも比較的近く、道が混んでいなければ、20分程度でタクシーなどでも移動ができるのも魅力です。
最後に、前撮りの人気スポットのひとつとして、京都御所を紹介します。京都御所はその名の通り、室町時代から江戸時代末までは天皇の住まいでした。周囲一帯には200もの宮家や公家の邸宅も並んでいたこともあり、京都市内きっての格調高いエリアです。歴代天皇の即位式が執り行われた紫宸殿やプライベート空間として利用された清涼殿などが、今もかつての時代の雰囲気と共に残っています。京都らしさをもっとも重要視するのであれば、京都御所の右に出る場所はないでしょう。歴史的な建造物は京都に数多くありますが、京都御所内の建物の一部は今でも国賓の接待などに使われるなど、ほかの寺社仏閣や城郭とは一線を画す荘厳さがあります。
そして、京都御所を取り囲むように京都御苑の緑が広がります。京都御苑には、200以上もの巨木が植えられているほか、100種類以上の野鳥が生息するなど、自然豊かな公園として美しく整備されています。梅や桜、紅葉の名所としても有名です。ほかにはない雄大な自然を背景に前撮りができるとして注目を集めているスポットです。天皇も通られた京都御所の参道、ほかではあまり見られない大きな枝垂れ桜や大木の前などは中でも人気の撮影場所です。ゆったりとした雰囲気でくつろいで写真を撮ってもらうことができますし、京都御苑の中にはベンチも置いてあるため、和装で疲れたときにはすぐに休憩できるのも魅力です。緑あふれる場所ですので、清楚な白無垢も華やかな色打掛の色も生えることでしょう。
撮影前後の息抜きとして、京都御苑の中には有名な観光スポットもたくさんあります。江戸時代に建てられた茶室の捨翠亭、幕府と長州軍との激戦跡が残る蛤御門をはじめ、仙洞御所や京都迎賓館もあり、見学可能となっています。地下鉄烏丸線の駅からも近く、アクセスもよい京都御所。京都の中でも特に由緒ある洛中で、一生の記念写真を残したいという人は、この機会に京都御所での撮影はいかがでしょうか。
歴史ある美しい京都の街は、まさに前撮りに適した絵になる撮影スポットであふれています。逆に選択肢が多すぎて、どこで撮影すればよいのか迷ってしまうこともあるかもしれません。迷う場合は、紹介したような特に人気のある定番スポットを選ぶようにすれば、失敗するということも少なくなりますのでおすすめです。
京都は撮影スポットの近くに観光名所も多く、撮影の前後に訪れることもできます。また、京都市内は比較的小さい規模の中に名所が詰まっているのが特徴です。気に入った複数の撮影スポットに移動しながら撮影を行なうのにも向いているといえるでしょう。
華やかに装った新郎新婦の姿はそれだけでも目に眩しいほどですが、晴れ姿を引き立てる京都の素晴らしい撮影スポットで、最高の記念写真を残してはいかがでしょうか。
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